【要注意】逆流性食道炎を悪化させる食事と生活習慣
胸焼けを感じたことがある人は決して少なくないと思います。胸周辺の不快感は生活の質にも影響しうる症状です。今回は胸焼けの原因として取り上げられることの多い、逆流性食道炎について整理していきます。
どんな症状なの?
逆流性食道炎(GERD)は、胃の中身が逆流することで厄介な症状・合併症が発生する病気です。
症状としては胸焼け・胃酸の逆流が有名ですが、他にも食べ物の飲み込みにくさや、胸の痛み・喉の違和感・吐き気をもよおすこともあります。
なぜなるの?
胃酸が逆流して食道の粘膜を刺激することで発生します。胃酸が逆流する原因としては、胃と食道の繋ぎ目を締める筋肉が緩むこと、妊娠・肥満・便秘などでお腹の中の圧力が高まること、胃の一部が横隔膜から食道側に飛び出すこと(食道裂孔ヘルニア)が指摘されています。
どうやって予防するの?
逆流性食道炎を誘発しうる生活習慣を避けることで予防につながるかもしれません。喫煙やチョコレート、脂肪の多い食事、寝るときに体の右側を下にすることなどは逆流性食道炎の原因になりうると考えられています。症状を抑えるためには、早食いや就寝前の食事を避けること・減量・就寝時にはバスタオルなどを使い、 頭を少し高くして寝ること、体を横にする場合は、右側ではなく左側を下にして寝ることなどが重要です。しかし、このようなことを試しても逆流性食道炎の症状を完全に予防できるかはわかっていません。
食べ物の飲み込みにくさや胸の痛みを感じるほどの強い症状が出るようであれば、生活習慣の改善だけにこだわらず、かかりつけ医に相談していただきたいと思います。
どんな治療をするの?
内服薬が必要な場合には、胃酸を抑える薬であるプロトンポンプインヒビターやH2受容体拮抗薬などを内服します。処方された時には症状が治っても内服を継続し、症状の変化に応じて治療方針を相談していきます。
【 監修医師 】
●小山翔平 (Shohei Oyama): 整形外科専門医, おやま整形外科クリニック院長 《Web》https://oyama-seikei.gassankai.com/
●Dr. KyoJi: 医師11年目の外科医, 新宿の医局→フリーランス 《Twitter》https://twitter.com/dkyoji
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